画像引用元: upload.wikimedia.orgTASF
推定知名度0%15〜75歳男女
推定知名度--%20〜35歳男女
ジフルオロトリメチルケイ酸トリス(ジメチルアミノ)スルホニウム(tris(dimethylamino)sulfonium difluorotrimethylsilicate)またはTASF試薬(TASF reagent)は、構造式が [((CH<sub>3</sub>)<sub>2</sub>N)<sub>3</sub>S][F<sub>2</sub>Si(CH<sub>3</sub>)<sub>3</sub>] と表される有機合成試剤である。TASF試薬は無水のフッ化物イオン源として、特に水を嫌う基質に対してシリルエーテルの保護基の除去に用いられる。フッ化物イオンを供給する試薬としては、無機のフッ化物塩やフッ化テトラブチルアンモニウム (TBAF) など多くの化合物が知られているが、「裸の」Fの並外れた塩基性のため、厳密に「無水」であるものはほとんどない。TASFでは、フッ化物イオンは弱ルイス酸のトリメチルシリルフルオリド (FSi(CH<sub>3</sub>)<sub>3</sub>) に付加しており、求核性は抑えられている。スルホニウムカチオン ((CH<sub>3</sub>)<sub>2</sub>N)<sub>3</sub>S は、3個のジメチルアミノ基 (CH<sub>3</sub>)<sub>2</sub>N- の電子供与性のため、求電子性はとても小さい。
