鳩摩羅天(くまらてん、Skt|サンスクリット語:Kumāra)は、仏教の天部の一。倶摩羅天とも表記される。梵名は「クマーラ」で童子を意味し、無執着の徳を表すという。大自在天(ヒンドゥー教のシヴァ|シヴァ神に相当)の息子とされており、韋駄天と同一視される。起源はヒンドゥー神スカンダ (Skanda) であり、クマーラはその別名。韋駄天が軍神として甲冑姿で描かれるのに対して、鳩摩羅天は孔雀に乗る少年神として描かれることが多く、オリジナルであるスカンダ神の姿容に近い。妃は七母女天(焔摩七母天)の1人で鳩摩利(クマリー)という。密教の曼荼羅では六面童子形で金剛鉤を......
鳩摩羅天(くまらてん、Skt|サンスクリット語:Kumāra)は、仏教の天部の一。倶摩羅天とも表記される。梵名は「クマーラ」で童子を意味し、無執着の徳を表すという。大自在天(ヒンドゥー教のシヴァ|シヴァ神に相当)の息子とされており、韋駄天と同一視される。起源はヒンドゥー神スカンダ (Skanda) であり、クマーラはその別名。韋駄天が軍神として甲冑姿で描かれるのに対して、鳩摩羅天......