薛祥(せっしょう、? - 1381年)は、明初期の重臣。字は彦祥(げんしょう)。無為(安徽省無為県)の出身。早くから朱元璋に仕え、数々の武功を挙げた。朱元璋の寵臣として重用され、1375年に工部尚書に任命された。朱元璋とは厚い信頼関係にあり、それを物語るエピソードがある。工部尚書のとき、鳳陽皇陵の造営工事が行なわれていたが、このとき大工が謀反を企てていると讒訴する者があった。朱元璋は大工や責任者の薛祥を殺そうとしたが、薛祥は堂々と朱元璋に弁明した。このため朱元璋が再度調査すると讒訴とわかり、薛祥や大工は無罪とされて讒言者が死刑にされた。また、丞相の胡惟庸に......
薛祥(せっしょう、? - 1381年)は、明初期の重臣。字は彦祥(げんしょう)。無為(安徽省無為県)の出身。早くから朱元璋に仕え、数々の武功を挙げた。朱元璋の寵臣として重用され、1375年に工部尚書に任命された。朱元璋とは厚い信頼関係にあり、それを物語るエピソードがある。工部尚書のとき、鳳陽皇陵の造営工事が行なわれていたが、このとき大工が謀反を企てていると讒訴する者があった。朱元......