『葬送と勝利の大交響曲』(そうそうとしょうりのだいこうきょうきょく、''Grand symphonie funèbre et triomphale'')作品15は、エクトル・ベルリオーズが交響曲と銘打って作曲した4つの作品のうち最後のものである。ベルリオーズの交響曲はいずれも何らかの点で破格なものであるが、この交響曲も大編成の軍楽隊(吹奏楽)によって野外で演奏される作品として書かれた。後に任意として、弦楽器や合唱のパートが追加されたが、元の管楽器のパートはそのままであり、この点でもオーケストラ作品としては異例といえる。その破格さのために、日本では吹奏楽曲と......
『葬送と勝利の大交響曲』(そうそうとしょうりのだいこうきょうきょく、''Grand symphonie funèbre et triomphale'')作品15は、エクトル・ベルリオーズが交響曲と銘打って作曲した4つの作品のうち最後のものである。ベルリオーズの交響曲はいずれも何らかの点で破格なものであるが、この交響曲も大編成の軍楽隊(吹奏楽)によって野外で演奏される作品として書か......