苻琳(ふ りん、? - 384年?)は、五胡十六国時代の前秦の皇族で、第3代皇帝の苻堅の第5子。字は永瑶。兄に苻丕(哀平帝)・苻暉(平原公)・苻叡(広平公、雍州刺史)・皇太子苻宏ら、弟に苻詵(中山公)がいる。文武に優れていたという。父から河間公に封ぜられる。384年、前年に苻堅が淝水の戦いで東晋に大敗したため、前秦を滅ぼす機会だと判断した西燕の慕容沖が、長安に密集した鮮卑族を率いて謀反を起こした。激怒した苻堅は、苻琳を中軍大将軍に任命し、前将軍の姜宇と共に、長安近郊の覇上で迎え撃たせた。一方、慕容沖は鄭西で苻琳の異母兄の苻暉と戦って、これを討ち取ったという......
苻琳(ふ りん、? - 384年?)は、五胡十六国時代の前秦の皇族で、第3代皇帝の苻堅の第5子。字は永瑶。兄に苻丕(哀平帝)・苻暉(平原公)・苻叡(広平公、雍州刺史)・皇太子苻宏ら、弟に苻詵(中山公)がいる。文武に優れていたという。父から河間公に封ぜられる。384年、前年に苻堅が淝水の戦いで東晋に大敗したため、前秦を滅ぼす機会だと判断した西燕の慕容沖が、長安に密集した鮮卑族を率い......