胎蔵五仏(たいぞうかいごぶつ)は、仏教の尊像の一種で、密教の世界観を表した両部曼荼羅のうちの1つ、胎蔵曼荼羅の中心に位置する5体の仏のことである。具体的には、大日如来、宝幢(ほうとう)如来、開敷華王(かいふけおう)如来、無量寿如来、天鼓雷音(てんくらいおん)如来を指す。密教では金剛界曼荼羅と胎蔵曼荼羅の2つを最も重視しており、これらを合わせて両部曼荼羅という。これらはいずれも7世紀頃にインドで成立した密教経典に基づいて、密教的世界観、悟りの世界を視覚化したものである。胎蔵曼荼羅は「大日経」の所説に基づいて作られたもので、サンスクリット語の元の意味は「大いな......
胎蔵五仏(たいぞうかいごぶつ)は、仏教の尊像の一種で、密教の世界観を表した両部曼荼羅のうちの1つ、胎蔵曼荼羅の中心に位置する5体の仏のことである。具体的には、大日如来、宝幢(ほうとう)如来、開敷華王(かいふけおう)如来、無量寿如来、天鼓雷音(てんくらいおん)如来を指す。密教では金剛界曼荼羅と胎蔵曼荼羅の2つを最も重視しており、これらを合わせて両部曼荼羅という。これらはいずれも7世......