濁川温泉(にごりかわおんせん)は長野県木曽郡王滝村に1984年まで存在した温泉である。御嶽山南麓を流れる木曽川水系王滝川支流の濁川に、明治初期に開かれた一軒宿温泉だった。交通のアクセスは非常に悪く、林道を車で約1時間、さらに徒歩で谷底へ降りて20分ほど歩く必要があった。昭和後期でも電気が通じておらず、照明はランプに頼っていた。1984年9月14日長野県西部地震により伝上川上流の御岳山8合目付近から山体崩壊が発生(「御嶽崩れ」)、土石流が伝上川から濁川へ流れ込み、押し寄せた大量の土砂は当時の経営者一家4人もろとも温泉施設を飲み込み、濁川温泉は深さ50mの土中......
濁川温泉(にごりかわおんせん)は長野県木曽郡王滝村に1984年まで存在した温泉である。御嶽山南麓を流れる木曽川水系王滝川支流の濁川に、明治初期に開かれた一軒宿温泉だった。交通のアクセスは非常に悪く、林道を車で約1時間、さらに徒歩で谷底へ降りて20分ほど歩く必要があった。昭和後期でも電気が通じておらず、照明はランプに頼っていた。1984年9月14日長野県西部地震により伝上川上流の御......