画像引用元: www.eigowithluke.com河口域英語
河口域英語(かこういきえいご、Estuary English)は、1980年前後からイギリス・ロンドンとその周辺=テムズ川の(広義の)河口周辺で使われるようになった英語で、イギリス英語の一種。ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの音声学教授ジョン・C・ウェルズは、河口域英語とは標準英語の南東イングランド方言であると定義している。この地域にはだいたいロンドン、ケント、北サリー (イングランド)|サリー、南エセックスが含まれる。イギリスでは、上流階級の英語として容認発音(Received Pronunciation, RP)が19世紀から広く使われている。一方、ロンドンの労働者階級の間ではコックニー(Cockney)と呼ばれる言語が使われてきた。しかし、RP話者とコックニー話者のどちらにも違和感を覚える新中間層により、そのどちらとも違う新しい英語が作り出されてきた。それぞれ次のような特徴がある。* RPは上流階級らしさが顕著な言語であり、若干「お高くとまった」印象がある。* コックニーはいわゆる下町らしさが漂った言語であり、少々「俗っぽい」印象がある。これらの言語の話者とはまた違った層の人々が、“自分たちの言語”として作り上げてきたのが河口域英語だといえる。以前はRPだけで放送を行っていた英国放送協会|BBCでも、現在では河口域英語を含む多様な英語の話者を採用しており、また社会のセレブ|名士と見なされる層の中にも、河口域英語の特徴を取り入れた表現を行う人も少なくない。例えばダイアナ (プリンセス・オブ・ウェールズ)|ダイアナ元皇太子妃や前イギリスの首相|首相のトニー・ブレアの英語は河口域英語の特徴が多少あり、ザラ・フィリップス(プリンセス・ロイヤル|第一王女であるアン (イギリス王女)|アン王女の長女)の発音は河口域英語の影響が強い。
