柯 劭忞(か しょうびん)は清末民初の歴史家。輔仁大学教授・理事を務めた。字は鳳孫。1886年、進士となり、翰林院庶吉士となった。中華民国成立後は、独力で『新元史』を著した。『新元史』は『元史』成立後500年間の各歴史家の研究を集大成し、新たな内容を補充し、誤謬を改めたとして学界から高く評価された。日本の東京帝国大学も柯劭忞に名誉博士号を贈っている。1919年、大総統徐世昌は『新元史』を正史の列に加えて二十五史とする大総統令を出した。また1914年に袁世凱が清史館を設立して趙爾巽を館長とすると、柯劭忞も『清史稿』の......
柯 劭忞(か しょうびん)は清末民初の歴史家。輔仁大学教授・理事を務めた。字は鳳孫。1886年、進士となり、翰林院庶吉士となった。中華民国成立後は、独力で『新元史』を著した。『新元史』は『元史』成立後500年間の各歴史家の研究を集大成し、新たな内容を補充し、誤謬を改めたとして学界から高く評価された。日本の東京帝国大学も柯劭忞に名誉博士号を贈っている。1......