張 賀(生没年不詳)は、前漢の人。御史大夫張湯の子で衛将軍張安世の兄。杜陵(西安市)の人。張賀は、武帝の時に皇太子(劉拠)に寵愛されていたが、皇太子が反乱を起こして殺されると、皇太子の賓客も誅殺された。しかし張安世が張賀の助命嘆願をしたおかげで処刑されず、代わりに宮刑を受けた。宦官となると掖庭令となった。皇太子劉拠の孫である劉病已(後の宣帝)はそのころ幼少であったが皇太子に連座して獄に下され、獄から出された後、掖庭で養われた。張賀は皇太子に罪がないのにこの子が天涯孤独となったことを憐み、彼を大変手厚く養った。劉病已が成長すると張賀は彼に自分の跡取りとしてい......
張 賀(生没年不詳)は、前漢の人。御史大夫張湯の子で衛将軍張安世の兄。杜陵(西安市)の人。張賀は、武帝の時に皇太子(劉拠)に寵愛されていたが、皇太子が反乱を起こして殺されると、皇太子の賓客も誅殺された。しかし張安世が張賀の助命嘆願をしたおかげで処刑されず、代わりに宮刑を受けた。宦官となると掖庭令となった。皇太子劉拠の孫である劉病已(後の宣帝)はそのころ幼少であったが皇太子に連座し......