夏 惲 (か うん、? - ?)は後漢時代末期の宦官。『後漢書』宦者列伝を中心に記録がある。霊帝の時代、張譲や趙忠達12名の宦官が中常侍に任命されたとある。夏惲はその12名の内に名を残しており、いわゆる十常侍の一人として全員が侯に封じられ、一族を各地の地方官に任命させて私腹を肥やした。黄巾の乱が勃発すると、郎中の張鈞は十常侍を斬って天下に謝罪すべきだと上奏したが、霊帝は逆に十常侍を庇い、張鈞は叱責され、やがて自害に追い込まれた。また、宦官の呂強は、党人を許して宦官の子弟を官から退かせるべきだと主張したが、夏惲は趙忠と共に呂強を謀反の罪で誣告し、霊帝に疑われ......
夏 惲 (か うん、? - ?)は後漢時代末期の宦官。『後漢書』宦者列伝を中心に記録がある。霊帝の時代、張譲や趙忠達12名の宦官が中常侍に任命されたとある。夏惲はその12名の内に名を残しており、いわゆる十常侍の一人として全員が侯に封じられ、一族を各地の地方官に任命させて私腹を肥やした。黄巾の乱が勃発すると、郎中の張鈞は十常侍を斬って天下に謝罪すべきだと上奏したが、霊帝は逆に十常侍......