向 秀(しょう しゅう 生没年未詳)は、竹林の七賢の一人。字は子期。三国時代の魏および西晋の文人。河内郡懐県の人。『晋書』に伝があるほか、『世説新語』「言語篇」注と『太平御覧』巻四〇九に『向秀別伝』なる伝記の逸文が残る。嵆康・呂安と親交が深く、嵆康とともに鍛冶仕事をしたり、呂安とともに野良仕事をしたりするなど富貴を求めず悠々自適の生活を送っていた。嵆康や呂安は俗習にとらわれずほしいままの態度をとっていたのに対し、向秀は読書を好んだため、二人は向秀をあざ笑っていた。老荘の道を好み、『荘子』の注釈を作ろうとした。すると嵆康は「この本にどうしてこれ以上注釈など必......
向 秀(しょう しゅう 生没年未詳)は、竹林の七賢の一人。字は子期。三国時代の魏および西晋の文人。河内郡懐県の人。『晋書』に伝があるほか、『世説新語』「言語篇」注と『太平御覧』巻四〇九に『向秀別伝』なる伝記の逸文が残る。嵆康・呂安と親交が深く、嵆康とともに鍛冶仕事をしたり、呂安とともに野良仕事をしたりするなど富貴を求めず悠々自適の生活を送っていた。嵆康や呂安は俗習にとらわれずほし......