冠岳(かんむりだけ)は、鹿児島県いちき串木野市と薩摩川内市の境に聳える山である。東西に伸びる稜線に沿って西岳(標高516メートル)、中岳(標高496メートル)、東岳(標高486メートル)が連なる。西岳山頂の上宮祠から東シナ海、霧島山、桜島、開聞岳などを一望できる。秦の使者徐福が訪れたとする伝説があり、中世には頂峯院をはじめとして多数の寺社を擁する霊山であった。西岳、中岳、東岳にはそれぞれ熊野権現を勧請した神社があり、冠岳三所権現と呼ばれる。中新世から鮮新世にかけて活動した古い火山の跡であり主として安山岩からなる。
冠岳(かんむりだけ)は、鹿児島県いちき串木野市と薩摩川内市の境に聳える山である。東西に伸びる稜線に沿って西岳(標高516メートル)、中岳(標高496メートル)、東岳(標高486メートル)が連なる。西岳山頂の上宮祠から東シナ海、霧島山、桜島、開聞岳などを一望できる。秦の使者徐福が訪れたとする伝説があり、中世には頂峯院をはじめとして多数の寺社を擁する霊山であった。西岳、中岳、東岳には......