《交響曲 嬰ヘ調》(''Symphony in F-sharp'')作品40は、エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトが完成させた唯一の交響曲である。ただし、曲の規模や演奏形態、楽曲構造などから、若書きの《シンフォニエッタ》作品5(1911年 - 1912年)を交響曲に含めて差し支えなければ、本作品はコルンゴルトの2作目の交響曲ということになる。一般的に本作品の調性は嬰ヘ長調であると言われるが、出版譜の表紙には単に“''in F#''”としか記されておらず、“''in F# major''”とは表記されていない。また、開始楽章では確かに嬰ヘ長調の調号が記載......
《交響曲 嬰ヘ調》(''Symphony in F-sharp'')作品40は、エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトが完成させた唯一の交響曲である。ただし、曲の規模や演奏形態、楽曲構造などから、若書きの《シンフォニエッタ》作品5(1911年 - 1912年)を交響曲に含めて差し支えなければ、本作品はコルンゴルトの2作目の交響曲ということになる。一般的に本作品の調性は嬰ヘ長調であ......