乗然(じょうねん、生没年不詳) は、鎌倉時代中期の浄土真宗の僧。親鸞直弟二十四輩の一人。俗名は片岡親綱。二十四輩の第四番。二十四輩第三番順信の父、片岡信親を兄に持ち、したがって順信の叔父であったとされる。兄の信親が官命によって鹿島神宮大宮司となったため、代わりに弟である親綱が片岡家の家督を継いだ。しかし遁世菩提の思い深く、夢告によって建保3年(1215年)春に親鸞のもとを訪れ、「よしあしも知らぬ難波の蚤小舟 誓の海によりてさだめん」との短歌を親鸞に献じたところ、「本願の海によりてのあま小舟 櫓櫂もとらて乗りてしかなり」との返歌を受け、直ちに髻を切り出家、親......
乗然(じょうねん、生没年不詳) は、鎌倉時代中期の浄土真宗の僧。親鸞直弟二十四輩の一人。俗名は片岡親綱。二十四輩の第四番。二十四輩第三番順信の父、片岡信親を兄に持ち、したがって順信の叔父であったとされる。兄の信親が官命によって鹿島神宮大宮司となったため、代わりに弟である親綱が片岡家の家督を継いだ。しかし遁世菩提の思い深く、夢告によって建保3年(1215年)春に親鸞のもとを訪れ、「......