『世界は俺が回してる』(せかいはおれがまわしてる)は、なかにし礼の知人で、昭和の歌謡曲全盛期を共に駆け抜けた元TBSの音楽プロデューサー渡辺正文の音楽と女性に賭けた生涯を描いた小説である。渡辺は、1950年代から来日アーティストの音楽番組を次々と成功させ、それが自信につながり、昭和50年代には遂に東京から世界へ向けて音楽を発信していこうという型破りな思いと未曾有のスケールによって誕生させた『東京音楽祭』の成功を持って\"世界を回した”と言い切る。同時代を一緒に過ごした音楽業界人にとっては、その風貌から\"ギョロなべ\"の異名で親しまれた。なかにしの代表作で......
『世界は俺が回してる』(せかいはおれがまわしてる)は、なかにし礼の知人で、昭和の歌謡曲全盛期を共に駆け抜けた元TBSの音楽プロデューサー渡辺正文の音楽と女性に賭けた生涯を描いた小説である。渡辺は、1950年代から来日アーティストの音楽番組を次々と成功させ、それが自信につながり、昭和50年代には遂に東京から世界へ向けて音楽を発信していこうという型破りな思いと未曾有のスケールによって......