『一千一秒物語』(いっせんいちびょうものがたり)とは、稲垣足穂の小説。掌編集の形をとる。『一千一秒物語』は稲垣が17歳頃から書き始めた掌編群であり、作家として活動する以前の1921年、佐藤春夫に送った原稿も『一千一秒物語』の原型である。合計200編ほどが書かれたが、1923年、金星堂より単行本『一千一秒物語』を刊行する際、68編を自選。1957年には70編に改訂されている。本書のために佐藤が序文を寄せたが、初版および復刻版でしか見ることが出来ない。稲垣の小説のうちで、もっとも著名なもののひとつであり、現在は新潮文庫やちくま文庫におさめられている。また、絵本......
『一千一秒物語』(いっせんいちびょうものがたり)とは、稲垣足穂の小説。掌編集の形をとる。『一千一秒物語』は稲垣が17歳頃から書き始めた掌編群であり、作家として活動する以前の1921年、佐藤春夫に送った原稿も『一千一秒物語』の原型である。合計200編ほどが書かれたが、1923年、金星堂より単行本『一千一秒物語』を刊行する際、68編を自選。1957年には70編に改訂されている。本書の......