画像引用元: upload.wikimedia.orgゲオルク・ヘンリク・フォン・ウリクト
ゲオルク・ヘンリク・フォン・ウリクト(Georg Henrik von Wright, ˈjeːɔrj ˈhɛnːrɪk fɔnˈvrɪkːt 、1916年6月14日 - 2003年6月16日)は、フィンランドの哲学者。ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインの後を継いでケンブリッジ大学の教授に就任したが、ウィトゲンシュタインが没した1951年にケンブリッジを離れ、その後はヘルシンキ大学教授、コーネル大学客員教授などを歴任した。英語、フィンランド語、ドイツ語、スウェーデン語での著作がある。フィンランドでは少数派であるスウェーデン語話者であった。フォン・ウリクトはフィンランドと17世紀スコットランドの両方の血筋を引いている。フォン・ウリクトの著作は大きく分けて2つのカテゴリーに分けられる。1つ目は、英米哲学の流れを汲んだ分析哲学と哲学的論理学における仕事である。1951年に発表した『An Essay in Modal Logic and Deontic Logic』と『Deontic Logic』は、戦後の形式的様相論理と義務論理学の勃興を決定づける作品となった。ウィトゲンシュタイン研究の権威でもあり、後期著作の編集も行っている。フィンランド哲学界を牽引する人物として、次のような分野を専門としていた。哲学的論理学、哲学的分析、行為論、言語哲学、心の哲学、チャールズ・サンダース・パース研究。フォン・ウリクトは一方で、モラリスト・悲観主義者としての作家活動も行った。晩年最後の20年間において、オスヴァルト・シュペングラー、ユルゲン・ハーバーマス、フランクフルト学派による近代合理性への反省の影響を受け、数多くの著作を発表した。この時期の文章として最もよく知られているものは『The Myth of Progress』で、表面上の物質的・技術的な進歩が本当に「進歩」であると言えるのかを考察している。晩年、ベルゲン大学などから名誉学位を授与されている。
