費長房(ひちょうぼう)は後漢の方士。汝南郡(現中華人民共和国河南省平輿県一帯)の出身であるが、生没年を含めて後漢時代の人という以外の大凡の生存年代も不明。当初はとある市場の監視役人を務めていたが、市場の監視楼上から市中で売薬店を構える謫仙の壺公(ここう)が日没時に店先に吊した壺に跳び入る姿を目撃した事から壺公の許を訪れたところ、自分の秘密を目にし得た費に感心した壺公に連れられて壺中に入り、そこに建つ荘厳な御殿で美酒佳肴の饗応を受ける。その後、壺公から流謫も終わって人間界を去る事を聞かされると、自分も仙道を学びたいと思い、壺公の教唆に依って青竹を自身の身代わ......
費長房(ひちょうぼう)は後漢の方士。汝南郡(現中華人民共和国河南省平輿県一帯)の出身であるが、生没年を含めて後漢時代の人という以外の大凡の生存年代も不明。当初はとある市場の監視役人を務めていたが、市場の監視楼上から市中で売薬店を構える謫仙の壺公(ここう)が日没時に店先に吊した壺に跳び入る姿を目撃した事から壺公の許を訪れたところ、自分の秘密を目にし得た費に感心した壺公に連れられて壺......