佐賀家喜昇・旭芳子(さがのやきしょう・あさひよしこ)は昭和期に活躍した夫婦の漫才コンビ。戦前、戦中は端席、戦後はトップホットシアター、新世界新花月の劇場に出た。芳子が椅子に腰掛け三味線を演奏、喜昇が立って新磯節や八木節の民謡を唄う。一節終わり客から喝采を浴びると調子に乗り延長するので席亭を困らせた。最長1時間20分演じたと事もある。「おとろしや漫才」の異名をとった。珍芸で蝿取りや乞食。猿(エテ公)の物真似は彼が唯一の芸で至芸である。乞食の物真似では流行歌「満州娘」の替え歌で「御嫁に行きます天王寺。喜イやん待ってて頂戴ね。」に合わせて細身で小柄の喜昇が珍妙な......
佐賀家喜昇・旭芳子(さがのやきしょう・あさひよしこ)は昭和期に活躍した夫婦の漫才コンビ。戦前、戦中は端席、戦後はトップホットシアター、新世界新花月の劇場に出た。芳子が椅子に腰掛け三味線を演奏、喜昇が立って新磯節や八木節の民謡を唄う。一節終わり客から喝采を浴びると調子に乗り延長するので席亭を困らせた。最長1時間20分演じたと事もある。「おとろしや漫才」の異名をとった。珍芸で蝿取りや......